From:OCN：2024.9 Vol.156 「四彩夢紀行」では、季節を感じる各地のトピックスを詰め合わせてお届けします。 移ろいゆく季節の中で、夢心地な旅気分をお楽しみください。

全国のおすすめ海上散歩スポット4選

暦の上では秋となりましたが、まだまだ暑い日が続いています。そんな9月は、涼やかな潮風に吹かれながら海の上の散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか？日本各地には、子どもから大人まで気軽に船で海の上を散歩できるスポットが数多くあります。ミネラルをたっぷり含んだ潮風は、真夏の暑さで疲れた心や体をリフレッシュしてくれることでしょう。全国から厳選した、おすすめの海上散歩スポット4カ所をご紹介します。

【歴史】神奈川県・千葉県「東京湾フェリー」と黒船 富士山や房総半島などの美しい景色を眺めながら、気軽に片道約40分の船旅を楽しめる東京湾フェリー。神奈川県横須賀市の久里浜港と千葉県富津市の金谷港のおよそ12kmの距離を結びます。東京湾は1日の間に約500隻が航行するという世界有数の過密海域。時には、豪華客船などを間近で見られることもあります。 久里浜は、1853年に日本の開国を求めて、黒船で来航したペリーが上陸した地。その翌年には日米和親条約が結ばれ、日本は200年以上の鎖国を解いて開国したという、歴史的に重要な場所です。「泰平の ねむりを さます じょうきせん たった四はいで 夜も 寝られず」という、有名な狂歌の碑も久里浜海岸のペリー公園内に設置されています。蒸気船と、お茶の銘柄「上喜撰」をかけ、「蒸気船が4隻来たら大騒ぎで寝られらくなった」、「お茶を4杯飲んだら寝られなくなった」という2つの意味を表した歌。黒船を見て驚き、動揺する当時の人々の姿が目に浮かぶようです。 ペリーの黒船来航170周年を記念し、2023年12月に東京湾フェリーがフェリーに黒船風のラッピングを施して運行を開始しました。「170年ぶりに黒船が来航!?」と、話題になっています。ペリー公園からも、久里浜港と金谷港の間を行き交う黒船風のフェリーの姿を望めるので、江戸時代の人々に思いをはせることができるでしょう。 ▲金谷港と対岸の久里浜港を結ぶ東京湾フェリー ▲黒船ラッピングが施されたフェリー 【体験】静岡県・天窓洞「青の洞くつめぐり」とトンボロ現象 静岡県堂ヶ島の天窓洞は、国の天然記念物に指定されている絶景スポット。やわらかい凝灰岩でできた大きな岩が、波の浸食によって洞くつになりました。中央付近の天井が抜け落ち、丸く天窓のように開いています。天窓からそそぐ太陽の光が海水に差し込み、青く光る様子はとても幻想的。天窓洞へは陸上を歩いても行けますが、幻想的な景色を堪能したい人は、「青の洞くつめぐり遊覧船」に乗りましょう。波がおだやかな日は、遊覧船が天窓の下まで入ってくれますので、海の上から大自然の芸術を楽しむことができます。 天窓洞から250メートルほど沖合にある三四郎島は、かつての海底火山の岩脈群が隆起してできました。見る角度によって、島の数が3つにも4つにも見えることから、三四郎島と呼ばれています。この島は、満潮と干潮の海面の差により地続きになる、「トンボロ現象」が起きる不思議な島でもあります。 三四郎島の陸側には、島を回り込んできた波によって石や岩がたまり、細長い浅瀬ができています。日本には、他にもトンボロ現象が起こる場所が、京都の「天の橋立」や博多の「海の中道」などがありますが、ほとんどが砂地です。石でできた磯の浅瀬は、なかなか見ることができません。一生に一度は歩いてみたい、神秘的な石の道です。 ▲「青の洞くつ」の堂ヶ島・天窓洞 ▲トンボロ現象が起こる三四郎島 【グルメ】徳島県・鳴門のうずしおクルーズと「鳴門鯛」 徳島と淡路島を結ぶ大鳴門橋の下には、うずしおで有名な鳴門海峡があります。この海峡のうずしおは、最大で直径約20メートルにもなり、世界最大級の大きさを誇っています。なぜ、このような巨大なうずしおができるのでしょうか？ 理由の一つには、海流などの自然の大きな力が深く関係していると考えられています。世界三大潮流の一つである鳴門海峡は、狭い海域ながら中央部が水深約100メートルもあり、抵抗が少ないために潮が速く流れます。一方、両岸は浅瀬になっているために流れは緩やか。うずしおは、速い流れに遅い流れが引き込まれるように発生するのです。この大迫力のうずしおを間近でみられるクルーズ船が、淡路島や鳴門から運行しています。 鳴門海峡はうずしおの見事な景観だけでなく、グルメも生み出します。この海峡の激しい潮流の中で育まれた鯛は、「鳴門鯛」というブランド名で呼ばれる一級品。コリコリした歯ごたえの引き締まった身、そして豊かな脂の味わいが特徴です。鳴門鯛は一年を通して漁獲されますが、旬は「桜鯛」と呼ばれる春と、「紅葉鯛」と呼ばれる秋。特に脂が乗り、甘みが増した秋の紅葉鯛は、塩焼きや煮付けすることで、秋ならではのおいしさを存分に満喫できます。また、鳴門鯛はミネラルや栄養素の豊富な鳴門海峡で育っているため、栄養面でも優秀。タンパク質、タウリン、EPA、DHA、ビタミンB1、ビタミンB2(内臓部分)などが多く含まれており、これらの成分は成人病予防、ストレス、美肌、視力低下予防などに効能があるといわれています。秋に、ぜひ味わいたいグルメです。 ▲鳴門海峡のうずしお ▲秋と春に旬を迎える「鳴門鯛」 【絶景】沖縄県石垣島川平湾とグラスボート 沖縄県の離島、石垣島北西部にある川平湾は、世界有数の透明度を誇る美しいエメラルドグリーンの海と白く輝く砂浜が広がる絶景スポット。湾内には小さな緑の島々がぽっかりと浮かび、太陽の光の加減や潮の満ち引きにより、海は7色に変化するといわれています。世界的に有名なグルメガイド「ミシュラン」から発行された「フランス語版ミシュラン・グリーンガイド・ジャパン2011」では、「わざわざ旅行する価値がある」という三つ星の評価を受けたほど。石垣島を代表する景勝地です。 川平湾は潮の流れが早いので、残念ながら遊泳が禁止されていますが、この美しい湾を堪能できるようにグラスボートが用意されています。グラスボートとは、船底の一部がガラス張りになっていて、海底のサンゴや魚を見ることができる船のこと。小さな子どもからご高齢の方まで、気軽に海上散歩を楽しめるのも良いところ。展望台から眺めるのとは一味違う、魅力的な景色に出会えます。 川平の海には約250種のサンゴやカラフルな熱帯魚が生息しているといわれ、グラスボートの上からでも肉眼ではっきりとその美しさを見ることができるのです。巨大なテーブルサンゴや枝サンゴ、サンゴに隠れるカクレクマノミなど、目の前に広がるのはまるで天然の水族館。透明度の高い海の中をのぞいて、いろいろな生き物を探してみましょう。 ▲ミシュラン・グリーンガイド三つ星の川平湾 ▲グラスボートから見られる川平湾の海中 まだしばらくは、残暑が厳しい日々が続くようです。でも、船の上から美しい海や空、幻想的な景色を目にすれば、きっと心も体もほぐれていくことでしょう。水分補給をしっかりとりつつ、ぜひ海の上でさわやかなひとときをお過ごしください。 OCN おすすめ TOPICS irumo ドコモの「ｉｒｕｍｏ」でスマホ代を見直しませんか 詳しくはこちら OCN インターネット × ドコモ光 「OCNインターネット × ドコモ光」 ご契約で現金還元！1ギガ新規3.7万円、10ギガ新規5.5万円！さらに、10ギガでは最大6か月、月額500円（税込）ワンコイン特典！ 詳しくはこちら ウイルスバスター クラウド 月額版 PCのウイルス感染だけでなく、ネット詐欺など巧妙化する脅威に対応する「ウイルスバスター クラウド」。インストール完了でｄポイントプレゼントキャンペーン中です！ 詳しくはこちら OCN クイズ Ｑ.【間違い探し】「径」の中に紛れている漢字を見つけよう 解答を見る Ｑ.【生物】驚き！！マンボウクイズ！マンボウはどんな動物？ 解答を見る dポイントのおトクなため方を学ぼう スキマ時間を使った「ため方」を知って、どんどんdポイントをためましょう♪ ・dポイントとは？おトクなため方は？ ・おトクな1日の過ごし方を覗いてみよう ・お店でdポイントをためるには何が必要？ 星座別 今日の運気予報＆現在の運気 壁紙カレンダー かべ紙カレンダー OCNキャラクター「ジョリーとゆかいな仲間たち」の かわいいカレンダーがダウンロードできます。 ダウンロードはこちら

次回は、2024年9月下旬にお届けの予定です。次号もよろしくお願いいたします。

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