【体験】三重県・伊勢神宮と大かがり火
|
およそ2,000年の歴史を持つ三重県の伊勢神宮は、大みそかの夜から1月4日までは終日参拝することができます。通常は早朝~夕方のみですが、年末年始のこの期間だけ特別に夜まで参拝できるので、神宮で年越しを迎えることも可能です。毎年多くの方が参拝する伊勢神宮では、2024年の正月三が日の参拝者数は約37万人でした。」
実は「伊勢神宮」は一般的な呼び方で、「神宮」が正式名称。神宮は大きく内宮(ないくう)と外宮(げくう)に分かれていて、それぞれ異なる神々がまつられています。内宮の皇大神宮がおまつりしているのは皇室の御祖先であり、国民から総氏神のように崇められる「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」。外宮の御祭神は産業の守り神とされる「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」です。
内宮の入り口である宇治川を渡ると、そこは神域。日本人の心のふるさとと称される日本の原風景が広がっています。大みそかから元旦にかけて、両宮の神楽殿では終夜神楽が奉奏され、神札やお守などが授与されますが、午前0時の新年の幕開けとともに一斉に参拝が始まります。赤福本店などもある内宮前のおはらい町・おかげ横丁も一部年越し営業をしていますので、初詣客でにぎわいます。初詣の前後に、食べ歩きをしてみてはいかがでしょうか。
外宮と内宮の境内では、毎年大みそかにかがり火をたく「庭燎(ていりょう)奉仕」が行われます。北海道から鹿児島までの会員約120名が集まる「日本青伸会」が、毎年欠かさずに行っているもの。2023年の大みそかには、外宮の6カ所、内宮の8カ所のかがり火を夜通し交代で見守りました。まきには宮域林の間伐材や倒木が使用され、点火されるのは外宮が18時頃、内宮は19時頃から。参拝者の足元の明かりとなり、温もりをとってお清めをする、伊勢地方の風物詩となっている伝統行事です。大迫力の炎と光に魅了されながら、新しい年への希望を感じられることでしょう。
|
 |
|
|
▲伊勢神宮 正宮
|
▲大かがり火
|
|
|
【グルメ】島根県・出雲大社と海苔雑煮
|
縁結びの神・福の神として名高い出雲大社(いづもおおやしろ)。お正月の五カ日には、一般の人にも特別に八足門(やつあしもん)が開放され、楼門前まで入って御本殿を参拝することができます。2024年は3日間で約65万人が訪れました。
縁結びの神・福の神として名高い出雲大社(いづもおおやしろ)。お正月の五カ日には、一般の人にも特別に八足門(やつあしもん)が開放され、楼門前まで入って御本殿を参拝することができます。2024年は3日間で約65万人が訪れました。
出雲大社がある島根県東部の主なお雑煮は「海苔雑煮」。味のベースになるのは塩よりもしょうゆ、そして具は岩のりとカツオ節のみというのが特徴です。出雲地方では、具に出雲市の十六島(うっぷるい)地域でとれる「十六島のり」という岩のりを使います。奈良時代や平安時代には朝廷への献上品として納められていました。その味の評判は、天平時代の「出雲国風土記」に記載されていたほどといいます。シンプルな組み合わせですが、出汁のうまみと磯の香りの相乗効果で、磯風味を堪能できる極上の一品です。
いまでは十六島のりは高級品になので、もみのりなどで代用する家庭も少なくありません。もみのりとカツオ節、丸餅とお好みのすまし汁があれば作れるので、自宅でも出雲のお正月を楽しんでみてはいかがでしょうか。
|
 |
|
|
▲出雲大社 拝殿
|
▲島根県すまし雑煮 出典:農林水産省Webサイト「うちの郷土料理」
|
|
|
【歴史】神奈川県・寒川神社と渾天儀
|
相模国一之宮の神社「寒川神社」は、全国唯一の八方除の守護神として、地相、家相、方位、日柄、厄年などに起因するすべての悪事災難をとり除いて開運を招き、生活に限りない恩恵をもたらすといわれています。例年、お正月の三が日に約50万人の参拝客が訪れます。1,600年以上の歴史があり、古くは朝廷をはじめ、源頼朝や武田信玄、徳川家代々の将軍など多くの権力者から信仰を集めてきました。
江戸の裏鬼門の地にあたるため、一般的に南向きもしくは東向きを常とする社殿が、南西を向いています。また、この神社はパワーがあふれる「レイライン」上に位置しています。レイラインとは、古代イギリスの巨石遺跡群を研究する考古学者が、太古の遺跡が意図的に一直線状に並ぶように配置されたことを指し提唱したもの。日本では、この寒川神社のほか、富士山、琵琶湖の竹生島、大山、そして、出雲大社がほぼ一直線に並ぶレイラインが特に注目されています。古くから、このラインは春分・秋分の日に太陽が動く線でもあったことから、「御来光の道」としても知られてきました。歴史的な人物たちも参拝したこの神社で、パワーの恵みを分け与えてもらいましょう。
拝殿の右側には、方位盤と渾天儀(こんてんぎ)の記念碑があります。渾天儀は天体の位置や星などを観測する器具で、八方除の守護神をまつる神社にふさわしい構造物として建てられたもの。寒川神社の渾天儀には、龍(りゅう)は天空を支えるという故事にならい、四隅に龍(りゅう)が配置されています。天体の運行は方角を教えてくれるだけでなく、国家の運命をもにぎると昔から考えられてきました。天体観測により暦が作られ、日々の吉凶の占いに役立てられてきました。八方除は、大難は小難に、小難は無難に、そして吉事は最大へと、人生の羅針盤のように導いてくれるものです。
|
 |
|
|
▲相模國一之宮 寒川神社・御本殿
|
▲方位盤と渾天儀
|
|
|
【開運】京都・北野天満宮とおみくじ
|
京都の北野天満宮は、菅原道真公を御祭神とする全国12,000社の天満宮・天神社の総本社。初詣の季節には、受験シーズンも重なることから、菅原道真公の御神徳を求めて、全国からの合格祈願・厄除の参拝者でにぎわいます。また、文化芸能の神社としても有名です。天正年間には、豊臣秀吉公が境内一帯の北野松原で北野大茶湯を催し、慶長年間には出雲阿国が京において初めて「ややこ踊り」(歌舞伎踊り)を演じるなど、北野は日本文化発信の中心地として強く意識されていました。
現在の御本殿は桃山建築の代表的遺構であり、豊臣秀頼公によって1607年に造営されたもの。国宝に指定されており、「三光門」と呼ばれる中門には後西天皇直筆の勅額「天満宮」を掲げられています。
北野天満宮のおみくじは3種類あり、特にニッコリと微笑む干支をかたどった「福みくじ」は、かわいいと評判です。オリジナルで、12支の動物の陶器の中におみくじが入っています。新しい年の干支の動物だけでなく、12支すべての中から選ぶことができますので、自分の干支や、大切な人の干支のおみくじなども選べるのも嬉しいポイント。それぞれの側面には、天神様の梅のマークと「きたの」の文字もデザインされています。
また、水に浸すと文字が浮き出てくる「水占みくじ」も人気があります。五色の水占みくじが用意されていて、青の福は芸術上達・成績向上、赤の喜は良縁成就・子宝成就、黄色の寿は金運向上・商売繁盛、紫の祝は身体安全・病気平癒、白の楽は開運招福・心願成就。自分の願いにあったものを選び、水にひたし浮かべて占います。箱の中に入ったおみくじを参拝者が引く「宝みくじ」は、日本語、英語、中国語、韓国語に対応していますので、海外から訪れた人にも好評です。
|
 |
|
|
▲三光門と御本殿
|
▲陶器の12支をかたどった「福みくじ」
|
|
|
初詣は、1年の始まりを心新たに迎えるための大切な行事。それぞれの神社仏閣で古き良き日本の伝統を体感しながら、未来への希望を新たにすることができるでしょう。お参りした後にはおいしいグルメを堪能したり、おみくじでその年の運を占ったりと、あなたの願いとともにすばらしい1年のスタートにしたいですね。
|
|
OCN おすすめ TOPICS |
irumo |
|
irumoサイトでおトクに小容量プランが豊富なドコモのirumo!最新スマホを購入しませんか?
詳しくはこちら
|
OCN インターネット × ドコモ光 |
|
【他社乗り換えで最大2.5万dポイント(期間・用途限定)】 新規契約で1ギガ3.7万円、10ギガ5.5万円現金還元! 10ギガは最大6か月、月額500円(税込)
詳しくはこちら
|
|
|
dポイントのおトクなため方を学ぼう |
|
|
星座別 今日の運気予報&現在の運気 |
|
|
壁紙カレンダー |
 |
かべ紙カレンダー OCNキャラクター「ジョリーとゆかいな仲間たち」の かわいいカレンダーがダウンロードできます。
ダウンロードはこちら
|
|